長男 隆也さん(27)
― 豆乳バスクチーズの味は?
「自信はぶっちゃけあります。不安もあるんですけど、プレオープン当日に自分が不安にならないくらい研究はしてきたんで、だいじょうぶだろうなっていうのは思ってます」

「鬼のおやつMIKIYO」―。プレオープン当日です。試行錯誤を繰り返し、満足のいく商品ができました。自分たちでその商品を並べました。開店準備万端です。

長男 隆也さん
「ここまでたいへんだったけど、本当にたいへんなのは今からだと思うので力を貸してください」

徳永豆腐店 3代目 徳永達也 社長
「(売り上げ目標は)きょうとあすで(豆乳スイーツ)2000個。きょうで1000個ですかね。あんまり宣伝もしてなかったのでお客さまが来てくれるかどうかっていうところに自信以上に不安が大きいです」

訪れた客
「何が違うんですか? この『鬼のおやつ豆乳プリンオリジナル』と『MIKIYOプリン』」

長男 隆也さん
「けっこう、こっち(MIKIYOプリン)がしっかりした濃厚なプリンになります。甘みが少ないです」

地元の人を中心に広島市や三原市などから多くの客が訪れました。1人で何個も買っていく客も…。出だしから好調な売れ行きです。

購入した人たち
「おいしいですね」

「だいぶあっさりしていて、ちゃんと豆乳と大豆の風味を感じるチーズケーキだと思います。
「カロリーとかも気にしなくて食べられる感じ。女性とか特に食べられるのかなと思いますね」
「ぎっしりだけど、あっさりみたいな」

「すごく濃厚といいますか、おいしいです」
「ふつうのプリンだとただやわらかいだけですけど、これなんとなく粘りというか、口の中で舌にうまくまとわりついてくれる感じ」

「おみやげに持って行ったりなんか、いいかもしれんね」
「びん詰めだから」
「かわいらしいよね、パッケージが」

豆乳スイーツを食べた感想も、見た目も大好評でした。しかし…

徳永達也 社長
― 豆乳スイーツの販売個数は?
「半分(500個)ですね。売り上げ目標の半分(500個)です」

隆也さんと哲弘さんは、売り上げ予想をもっと多く見積もっていました。

次男 哲弘さん
「自分の心の中では、いやいや、そんなもんじゃない。もっともっと(売れる)っていうのが正直なところ、あったので、鼻が伸びすぎていたっていうか、天狗になってたじゃないけど…」

長男 隆也さん
「一番大事なのはとりあえずおいしいものを作ることだと思うので、そこは絶対ぶらさずに、今よりもっとおいしいものをどんどん、どんどん進化させ続けていって、そこから口コミで広がってくれるのが一番いい形なのじゃないかなとは思いますね」

徳永豆腐店 3代目 徳永達也 社長
「たぶん2人とも今、燃えていると思うので一番の収穫というか、これからこのお店が伸びていくにあたって、一番最初に一番大事な経験ができたというふうには思っています」

多くの反省点もあったプレオープン初日でしたが、2人にとっては貴重な経験となりました。

翌日の日曜日にはおよそ1500個の売り上げがありました。しかし、それにおごることなく、7月22日のグランドオープンに向けて準備を怠りません。徳永親子の挑戦は、まだまだ続きます。