1日のうち20時間眠り続ける病気「クライネ・レビン症候群」。身近な家族でさえ「怠けている」と感じてしまうなど周囲に理解してもらうのが難しい病気といわれています。

父「成長期の子どもが何時間ぶり…」 学校も欠席する日々が続く

世界で約600例しか報告されていない希少疾患で、眠り続けるのは沖縄県に住む中学2年生のひろと君(仮名)です。

ひろと君の父親
「1日20時間眠り続けて、何をしても起きないような状況です。わけがわからないっていう混乱ですね。本当に5分おきに息しているかなって確認しているような状況がずっと2週間くらい続きました」

ひろと君は、2023年1月、突然、1日に20時間眠り続け、起きられなくなってしまいました。

父親
「(肩を叩きながら)おはよう。起きれない?」

はじめは、ただ学校をさぼりたいだけだと思い、父親もひろと君に強く当たっていたといいます。

しかし、診断された病名は、「クライネ・レビン症候群」(反復性過眠症)と呼ばれる過眠症でした。
100万人に1〜2人の割合で発病するといわれる希少疾患です。

父親
「病気になってから調べたら、こういう睡眠の記録を書いた方がいいと。一時は(睡眠時間が)11時間くらいの日もあったんですけど、翌日は20時間。睡眠時間が短い日の次は、逆に睡眠時間が長くなる」

毎日の睡眠時間は16〜20時間。学校も欠席する日々が続きました。