なぜそのようなことが起きるのか…

1年前にクリニックを開業し後遺症患者を受け入れてきた富山市のおおいずみ内科ハートクリニック。

今だ治療法や診断法が確立されていないことが後遺症の診療を難しくしているといいます。

おおいずみ内科ハートクリニック北川直孝院長:「難しいですね…やはり。特効薬があったりとか、診断そのものも確定っていうことはできないので、たぶん、皆さん手探りだと思う…」

その上で患者の声に耳を傾け、寄り添うことを大切にしているといいます。

おおいずみ内科ハートクリニック北川直孝院長:「他に原因がないのかっていうところからお話を聞いたりして、患者さんに寄り添いながら長い期間かけて治療をともに模索していくっていうそういうスタンスです」

おととし2月に後遺症外来を立ち上げた石川県加賀市のながたクリニック。

医療機関がみつからない県外の患者も受け入れてきた院長も診療の難しさを感じています。

ながたクリニック・永田理希院長:「こうしたら治りますよとはやっぱり言えないですよね。僕も多くの患者さんを北陸の方でみてきて、こういう傾向があります。こういう報告もあるしとやっている段階ではあるから…」

記者:「自身も探り探り?」

ながたクリニック・永田理希院長:「もちろん。もちろん」

これまで600人以上の患者を診察してきた永田院長、カウンセリングを重視していて1人の診察に1時間かけることもあるといいます。

ながたクリニック・永田理希院長:「エビデンスがなくて、治療法がないんだよねって言われたら、(患者が)どれだけ苦しむか、ほかの病気が隠れていないかをみつつ、後遺症としてもフォローしつつ、寄り添う」