解体したシカの肉が運ばれた先は…「全くクセがない」

シカの肉が運ばれた先は、JR仙台駅東口にある日本料理「George」です。

店主 大宮譲司さん:
「これが小野寺さんから仕入れたシカの肉です。丁寧な仕事しているからすごく美味しそうですよ」

店主の大宮譲司さんは、小野寺さんの肉の味や考えに感銘を受け、シカ肉の料理を提供しています。
店主 大宮譲司さん:
「(命を無駄にしない)考え方とか肉に対する思いに共感してというか少しでも力になりたいと使っています。鹿肉の炭火焼きです、どうぞ」

客:「ジビエって臭いんじゃない?クセがあるんじゃない?って思うんです。全くなくて。しっとりしていておいしいなって思います」


シカ猟師 小野寺望さん:
「駆除という名目でやってる以上、結果を出さなければいけないのは事実。だけど無慈悲に殺しているのは心がだんだん痛んでくる。だったら、ちょっとでも付加価値つけましょう。山から頂いてほんのおすそわけみたいに食べてもらえれば、それで喜んでもらえればいいかな」

シカの命と向き合いどう生かしていくか、考える日々は続きます。
猟友会などでは、牡鹿半島で1年間におよそ3000頭のシカを駆除していますが、シカの被害の拡大は続いています。
