「お父さん、お母さんが持っているような愛情」ジャニー氏、尋問に
ジャニーズ側の弁護士「わいせつ行為をしたことがありますか」

ジャニー喜多川氏
「そういうのは一切ございません。僕はすべて愛情を持っています。お父さん、お母さんが持っているような愛情のつもりでいます。セックス的な愛情というのはあり得ないことだと思います」
翌日、もうひとりの元ジュニアBさんの証人尋問が行われ、同様に被害の詳細を証言した。
「性被害の体験を語り合うのが普通になってしまっていた」
2023年5月、ジャニー氏からの性被害を実名で告白した元ジャニーズジュニアの二本樹顕理さん(39)。当時、二本樹さんはAさん本人から直接性被害について話を聞いたという。

元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん(39)
「レベルとしては私よりひどいことをされていました。ああそうだったんだ、みたいなやり取りがあったと思います。自分もこんなことされたよ、みたいなやり取りもありました」
当時、ジュニアたちの間でジャニー氏の性加害は周知の事実だったという。

ジャニーズJr. 二本樹顕理さん(39)
「それがだんだん当たり前のことかのようになってくるというか、ハードルが下がってくというか…これは通っていかなければならないことみたいな性被害に遭った体験をお互いに語り合うのも、普通になってしまっていたというか、感覚が麻痺していた感じの理解になっていまして。感じはありますね」
文春側の代理人を務めた喜田村洋一弁護士が、AさんもBさんも相当な覚悟で証言したと話す。

喜田村洋一弁護士
「自分がセクハラをされたと言った少年は10人ぐらいいたわけですね、記事の中で。そのなかで証言を同意すると言ってくれたのは、A君B君の2人で、あとの8人はもう絶対に名前も隠してくれと言った。当時、絶対的な権力を持っていたジャニーさんにそういうことをされたというのは、A君B君の心のすごい傷になっているわけですよね。それを本人がいる前で話すというのはどれほど大変なことだったろうかと思います」