10日は岩手の初夏の風物詩、「チャグチャグ馬コ(うまっこ)」が開催されます。3年ぶりの開催となった去年は過去最多、18万4000人の見物客が沿道を埋めました。
今年もにぎわいが期待される伝統行事には生まれて間もない子馬も参加します。その一頭を取材しました。
滝沢市砂込にある「馬っこパーク・いわて」です。馬とのふれあいや乗馬を体験できるこちらの施設では5月23日の早朝、メスの子馬が生まれました。
生後20日の人懐っこいこの子馬にはまだ名前がついていません。母馬の「滝姫(たきひめ)」と一緒に10日のチャグチャグ馬コに参加することになっていて、元気に走り回っています。
(馬っこパーク・いわて 山手寛嗣 理事長)
「繋留馬という写真を一緒に撮る馬がいる。それにノミネートしている」
例年チャグチャグ馬コに馬を出しているこの施設は現在21頭の馬を飼育しています。
10日は子馬も含めて全部で5頭の馬が参加する予定です。
体重およそ1トン、12歳のオス「伯鈴(はくりん)」です。この施設で生まれた馬の中では一番最初にチャグチャグ馬コに参加した馬です。今年は子馬と同様、繋留馬として参加します。
おととし生まれたオスの「釈承(しゃくしょう)」は今年初めての参加です。子どもを乗せて14キロの長い道のりを歩きます。
「今このへんをうろうろ歩いて練習している。衣装(の重さ)は100キロ近い。小さいお子さんを乗せる。暴れると危ないので、慣れていないと」
馬っこパーク・いわての山手寛嗣理事長は、生後間もなく参加する子馬のことを心配しています。
(山手理事長)
「まだ生まれて20日なのでちゃんと歩けるか心配。無事に歩いてほしいと思う」
10日のチャグチャグ馬コにはあわせて62頭の馬が参加し、鈴の音を鳴らして初夏の訪れを沿道に告げます。