現在、翻訳の仕事をしている王さん(30)。

ーー友達とはどんな話をするのですか?

王さん
「今日は何機戦闘機が飛んできたとか、本当に爆弾が落ちてきた時、どこに身を隠そうか、といった話をします」

彼女もまた海外に拠点を移すことを検討しています。そのきっかけは、2022年2月から続くロシアによるウクライナ侵攻です。

王さん
「私はウクライナとロシアのように、中国といつの日か戦争になることを恐れているのです」

ーー中国はいつか武力侵攻してくると思いますか?

王さん
「思います。上の人が、いくらないといっても私は信じられません。なぜならプーチン大統領も同じようなことをしたからです。(戦争は)ある日突然やってくると思います」

中国と台湾の緊張が高まる中、海外への移民をサポートする会社には、問い合わせが相次いでいるといいます。

台湾で難民をサポートする会社 朱樹櫻マネージャー
「ここ数年、ものすごく切迫感をもっていて、(移民をする)最も早い方法は無いのかという問い合わせがあります。そういう人は以前の3倍近くに増えました。第二のウクライナになることを心配しているのです」

危機感を募らせる台湾の若者たち。

林さん
「中国は台湾への野心があるので、いまの微妙な関係が100年後も続くとは思えません。台湾が少しずつ自分の道を歩き出し、中国への依存度を下げることができればと願っています」

中国との間で高まる緊張関係は、台湾の若者たちの将来に暗い影を落としています。