ママチャリの第2進化…?
よくわからないので、それを作った方に会いに行くと…


商品担当の柏谷さんと企画担当の吉堂さん、工場担当の森田さんに調達担当の吉桑さんという畑違いのママさん社員たち。
柏谷さん:「(これまでは)男性社員が女性の気持ちを汲んで、『こうだろう』という設定でママチャリを作っていた。」
吉桑さん:「ママの思いを汲んでいただいてる商品にはなっていなかったところもありますね。」
実はみなさん、当時のママチャリに不満を持っていた社内のママさんたち。ある時…
吉桑さん:「『本当にママさん達が乗りたい自転車はこうなんです!』という思いを直接、社長に訴えました!」
なんと、社長に直談判。すると、プロジェクトチームが誕生し、ママさんたち自身が自転車を作ることになったのです。
吉桑さん:「ああいうものもあればいいな、こういう機能もあればいいな、というのがたくさん出てきました。」
森田さん:「溢れ出るぐらい出ました!」
そんな皆さんが作ったママチャリが…「ギュット」。

街でよく見かける、子乗せタイプと呼ばれる自転車。何を変えたんでしょうか?
吉桑さん:「26インチのタイヤを20インチに変更しました。」

ママチャリのタイヤを26インチから、なんと20インチに変更。このアイデアを聞いた本家・開発チームの中田充生さんに話を聞きました。
中田さん:「当時の自転車業界の常識というのは、20インチは売れないと。そんな自転車を作っても売れないのにな、と思っていました。」

車輪は大きい26インチの方が安定するし、速く走れる。だから当時、20インチの自転車は売れない!というのが常識。ところが…
中田さん:「ママさんチームが『20インチが欲しい』と言うから20インチも作るけど、カタログにも大きい方をメインで売り出したんですね。そしたら大きい方が全く売れずに、ママさんチームが推した20インチが売れてしまってですね…」
柏谷さん:「やったー!って感じでした。」
自転車業界の常識を覆し、なんと20インチのママチャリが大ヒット!そこにはママだから気づいた、売れる自転車のヒミツがありました。
中田さん:「盲点だったんですけど、お子さんを乗せた状態で引き上げるのが、女性の中ではかなり大変というのがありました。」

3人乗りママチャリで大変なのが、自転車のスタンドを立てること。

26インチより20インチの方が、サドルからスタンドまで距離が短く、子どもを乗せても自転車を立てやすいのです。
吉桑さん:「一瞬で立てることができます。」














