山城戸さん:「車体の形状なんですけれども、スカートでも乗れるようにとなりますとこのパイプが邪魔になりますので、パイプを下にずらしたようなU型のフレーム形状にしました。」

改良の1つ目は、フレームをダイヤ型からU字型に変更させました。

そして改良2つ目として、小柄な女性でも乗りやすいようサドルの位置を下げ…

さらに改良3つ目、ライトの部分に前カゴを取り付けました。

こうして、日本独自の女性向け自転車「ママチャリ」の原型が誕生したのです。これを普及させるためにパナソニックは宣伝も考えました!
山城戸さん:「自転車を嫁入り道具に使っていただこうということで…」
その名も「自転車!嫁入り道具で普及」作戦!
山城戸さん:「ナショナルの『ビューティー花嫁』(正式名:ビューティーはなたば)という自転車がありまして、花嫁道具として持っていって欲しいという思いを込めて、花柄をチェーンケースのところに印刷したりした、そういった自転車を発売したことがあります。」


すると、この作戦が見事的中。当時、日本のおよそ半分の花嫁が、自転車を花嫁道具の中に入れていたというからスゴい。

そしてこの後、国内でスーパーマーケットが広まってくると、そこへの買い物の足としてのママチャリのニーズは、さらにアップ!10年ほど前からは、お手頃なのに多機能で丈夫な乗り物として、アフリカやロンドンでも「mamachari」の名前で売られるようになり、今や庶民の足に。まさに逆輸入になっているんです。


しかし令和の日本では、このママチャリに異変が。
山城戸さん:「ここにきて第2進化を遂げていると思います。」