6月に入ると熱中症が増えます。
自宅から救急搬送される人が多く、エアコンを適切に使うことが大切です。
一方で、エアコンの事故も夏場に多く発生していて製品事故の分析などを行う団体は、早めの点検を呼びかけています。

エアコンによる火事の実験映像です。エアコンの洗浄液を誤って電気部品に吹きかけると、黒煙が立ち込め最後は炎に包まれました。製品評価技術基盤機構「NITE」は、エアコンの洗浄のほか、取り付けや取り外しは、専門知識がないまま行うと思わぬ事故を招いてしまうため、必ず専門知識や資格を持った業者に依頼するよう呼びかけています。早めの点検も重要です。

製品評価技術基盤機構(NITE)製品安全センター 製品安全広報課 宮川七重課長
「点検の順番待ちになってしまうと、エアコンが家で使えない。最悪の場合には、事故になってしまうことも考えられる」
宮城県によりますと2024年6月から9月に熱中症により救急搬送された人は1,307人で、特に7月と8月の2か月が多く、1,052人と8割を占めています。
発生場所の約45%が住宅です。
NITEは、夏を迎える前にエアコンの動作確認をして自宅での熱中症リスクを減らしてほしいと呼びかけます。
製品評価技術基盤機構(NITE)製品安全センター 製品安全広報課 岡田大樹さん
「気温の上昇と共に熱中症で運ばれる方が急増するのがデータからも見えてきている。エアコンを有効に活用していただくことで熱中症を防ぐことができる」

エアコン試運転のポイントです。
(1)コンセント・フィルターのほこりを取り除く
(2)室外機の上や前に物を置かない
(3)最低温度で10分試運転を行い、冷たい風が吹き込むか確認
(4)更に30分間試運転をすることで、水漏れや異常な音などがないか
以上4点を確認してください。