性別適合手術を予定している相談者Aさん『社会がどこまで受け入れてくれるか』

 月一の縁日、祈祷の後はカレーを囲んでの食事会。そこにはかつての自分と同じ悩みを抱える人たちが集います。

 (相談者Aさん)「今後手術して、戸籍を変えたい」
   (宗叔さん)「そうしたらカミングアウトせなあかん」
 (相談者Aさん)「実際、そこまでする必要があるのかと考えたけど、自分の身分証とかに自分が男性と書いてあること自体が嫌なんですよ、苦痛なんですよ」
   (宗叔さん)「苦痛よね」

 女性への性別適合手術を控えているAさん。しかし、葛藤があります。

 (相談者Aさん)「(性転換して)社会がどこまで受け入れてくれるか。そういう漠然とした不安感があるんです。産んでもらった男の体を傷つけるのはいいのかなと、仏様とかが見て怒ってくるのではとついつい思ってしまったんです。いいんですか」
   (宗叔さん)「うんうん」
 (相談者Aさん)「本来の自分で…」
   (宗叔さん)「そうそうそう、そうです」

 当事者だからこそわかる苦しみ。宗叔さんはそれに耳を傾けて寄り添います。