宗叔さんの母親は「男の子に産んだつもりなんやからね」

しかし、女性となった後もその事実を認めてくれない人がいます。母親の良子さんです。
(記者)「お母さんにとって娘ですか?それともまだ息子なんですか?」
(良子さん)「返事できん。どっちや」
(宗叔さん)「娘に決まってるやないの」
(良子さん)「男の子に産んだつもりなんやからね」
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女性になった一人息子。良子さんはそれを受け入れることができません。
(記者)「性別適合手術をしたと初めて聞いたときはどう思いましたか?」
(良子さん)「そらびっくりするわ」
(記者)「今は?」
(良子さん)「もうしゃあないなと思う。諦めなしゃあない。まあ言うたら親不孝やで」
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一番わかってほしい人に理解してもらえなかった悩み。自分のような人は他にもいるはず。僧侶となってからは『LGBTのかけこみ寺』をつくるために支援者を募ってきました。
(柴谷宗叔さん)
「もんもんとした気持ちを持ち続けながらどうしようもなかったです。私と同じような思いを持っている方々の相談できる場所をつくりたい」
そして2018年、今の寺を前の住職から引き継ぐこととなり、性善寺が生まれました。














