4月下旬、ウクライナから元兵士の男性が長野県の高森町に避難してきました。
戦闘で大きなけがを負いながら、新しい土地で生活を始めた男性。
戦争の地で見たこと、感じたこととは?

■イゴール・ユカリチュクさん 「もちろん戦場は怖かった。特に最初は死ぬかもしれないと思った」

元・ウクライナ兵のイゴール・ユカリチュクさん46歳。
4月21日、弟のイワンさんに付き添われ高森町に避難してきました。

■イゴール・ユカリチュクさん 「やっと着けてよかった。まずはみんなと会えて、これから住むところに着くことができてほっとしている」
イゴールさんは2022年2月のロシア侵攻直後に志願して軍へ入隊。
「国と家族を守りたい」という思いからでした。


■イゴール・ユカリチュクさん 「戦争は怖いと思うこともあるが、国を守りたいという気持ちがある。自分のうしろには自分の家族がいる。それを守らないといけないという気持ちが一番強かった」
部隊長を務めていたイゴールさんは首都キーウ周辺や東部の激戦地などを転戦していて爆発に巻き込まれました。

■イゴール・ユカリチュクさん 「一番大きいけがは自分の部隊が敵に見つかって攻撃を受けたとき。爆発に巻き込まれて体が飛ばされ足をけがした」
この爆発で左ひざのじん帯を断裂し、入院。
除隊となって日本に避難してきました。