イゴールさんと信州をつないだのは空手でした。
訪れたのは高森町にある空手道・「禅道会(ぜんどうかい)」の道場。


実はイゴールさんは「禅道会」のウクライナ支部長で、代表の小沢隆(おざわたかし)さんとの縁で避難してきたのです。

ロシアの侵攻後は稽古も満足にできず、この日は久しぶりに道着で汗を流しました。
■イゴール・ユカリチュクさん 「しばらく稽古ができず、以前より体が動かなかったが、日本で稽古ができて、とても感動している」
町民との交流も深めてきました。
4月23日に開かれた歓迎会。

慣れない箸の使い方を教わりながら、しゃぶしゃぶなど日本の料理を堪能しました。
小沢代表とはウクライナのウォッカで4年ぶりの再会を喜び合いました。
■イゴール・ユカリチュクさん 「小沢先生に会えてとてもうれしい。長い間、先生に会って一緒にウォッカを飲みたいと思っていたが戦争で会えなかった。やっと一緒に飲むことができて、心からうれしい気持ちがわいてくる」
■小沢隆さん 「(再会が)無事にかなってだいぶほっとしている。ただ、自分が見る限りだと心に傷があるのかなと見える。4年前のイゴールと違うなというところがあるので、それは彼の戦闘経験からくる心の傷なんだと思うので、それを癒してあげたい」
イゴールさんには、今後やりたいことがあるといいます。