(大幡)
「ガンダムシリーズは独特のセリフ回しや、人の葛藤を描く人間ドラマが好きで、映像ソフトや配信などでファーストから見ています。好きな作品は『Ζ(ゼータ)ガンダム』(1985年)と『ターンAガンダム』(1999年)です。」

(記者)
「Zは私(46歳)が、小学4年の時の作品ですよ。大幡さんが生まれる前の作品じゃないですか…」

(大幡)
「やはり人間ドラマです。“正しい戦争なんてあるもんか”は、今ウクライナ侵攻があり、なにか戦争についての言葉、反戦を呼びかける言葉を選びたいと思って選びました。」
ガンダム好き記者(46)が会社の机に置いている印鑑スタンド。通常の3倍で押しているつもりになれる


●2020年から「アニメ・マンガしばり」の掲示板

 鹿児島別院では、実は2020年2月から正面の山門掲示板のことばをアニメやマンガに限定している。若い世代にも仏教をPRするためだという。「好きな作品からそれっぽい言葉を選ぶだけなんじゃないの?」と思いきや、そんなに単純なものでは決してないという。

(大幡)
「見ている時や読んでいる時に目に留まることもありますし、名言集から選ぶこともあります。作品の好き嫌いや内容ではなく、選ぶ言葉に“仏教的なあじわい”があるかどうかです。いい言葉とかカッコいいセリフだけ集めても“あじわい”がないものは選びません」

(記者)
「“仏教的”な“あじわい”ですか・・・?」


●ガンダムの言葉を仏教的に解釈すると

(記者)
「仏教とあじわいって、なかなか耳慣れない組み合わせです。今回の“正しい戦争なんてあるもんか”のあじわいは、どういうところなんですか?」

(大幡)
「そうですね。お釈迦様は、法句経(ほっくきょう)というお経で、争いは絶対にいけないと説いておられます。バナージのセリフには、“いかなる場合も戦争は正当化されるべきではない、否定されるものである”という仏教的あじわいがあるわけです。実は掲示板の横にもあじわいを貼ってあります」
そういえば左に小さな紙が貼ってある

(大幡)
「教化部の職員4人でそれぞれ1案づつ出して、味わいをプレゼンして。あとは他の職員の投票で最終的に言葉を決めます。全て浄土真宗の教えに関わる言葉を選ぶ。そこが一番苦労します。」

(記者)
「2020年からこれまでの一覧ってあります?」
(大幡)
「(ipadを操作しながら)ありますあります」