「何千もの市民が拷問・レイプされ、殺害されている」ウクライナのゼレンスキー大統領が懸念を表明したのがロシア側が設けた「選別キャンプ」です。反ロシアの住民をあぶり出す施設でウクライナ各地にあるとみられます。この「選別キャンプ」について目撃者の貴重な証言が入ってきました。
■製鉄所の地下から避難できた市民にも脅威が・・・
ウクライナでの戦闘は長期化の様相を呈してきています。
マリウポリの製鉄所で歌うのはウクライナ側の女性兵士です。ロシア軍の砲撃が聞こえる中、士気を高めるために歌っています。
マリウポリ市の幹部によりますと、地下にはまだ「およそ100人の市民が取り残されている」との情報があります。避難できた市民にも脅威が待ち構えていました。
製鉄所の地下から母親と避難したアリサちゃん。
ザポリージャへと向かうバスの中の様子です。爪は黒く汚れ地下生活の過酷な状況を物語っています。
ーー将来何になりたい?
アリサちゃん:医者
ーーなぜ?
アリサちゃん:みんなを助けたいから
アリサちゃんの母親は軍医として働いていました。しかしバスに母親の姿はありませんでした。ロシア軍によって「選別キャンプ」に連行されたというのです。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシアがウクライナの地に『選別キャンプ』をつくり、何千人もの市民が拷問されレイプされて殺されています」
■「ここのにおいはトイレより酷い」

選別キャンプとされる映像です。学校が流用されています。選別キャンプとは“反ロシア”の住民をあぶり出す施設です。
撮影者
「ここのにおいはトイレより酷い」
食事は1日1回。洗面所は350人に対して1つしかないといいます。結核患者も手当てを受けることなく収容されているといいます。