■“二度と戻って来なかった人がいる”

選別キャンプはウクライナ各地にあるとみられます。

選別キャンプに連行されたジュロブさん
「機関銃を背中に当てられて警察署にあった選別キャンプに連行された」

3月下旬にマリウポリからザポリージャに向けて自転車で脱出した男性は、検問所から選別キャンプに連行されました。
その近くでは集団墓地が見つかっています。

選別キャンプに連行されたジュロブさん
「ここは取調室でした。ここで指紋をとったりスマホのチェックをしたりしていました」

占拠された警察署が選別キャンプになっていたといいます。

選別キャンプに連行されたジュロブさん
「服を脱がされタトゥーがあるかチェックされて、銃を使用しているか肩や筋肉量を調べられた」

携帯電話のデータも調べられたといいます。

選別キャンプに連行されたジュロブさん
「破壊された町や兵士の写真は撮っていなかった。問題になりそうな画像はなかったし、怪しまれる可能性があるチャットは削除していた。ネット環境がなく彼らは他に調べることが出来なかった」

その後、男性は解放されましたが、選別キャンプから別の場所に移送された人もいたと証言します。

選別キャンプに連行されたジュロブさん
「誰かが頭に袋をかぶせられてバスに乗せられるのを見た。選別キャンプの周りに親戚が集まっていて二度と戻って来なかった人がいると話していた」