ことしのゴールデンウィーク期間中、県内の観光客数は38万人あまりで、コロナ前の2019年と比べて、およそ6割にとどまりました。
一方、特急列車の利用客は去年のおよそ2倍となりました。

3年ぶりに行動制限がないゴールデンウィークとなった今年、県内でも多くのイベントが開催されました。

県によりますと、期間中、佐世保市のハウステンボスにおよそ9万6千人、長崎市のグラバー園におよそ3万900人など、県内29の観光施設にあわせて38万2988人が訪れました。

概ね天候に恵まれたものの、コロナ前の2019年と比べるとおよそ6割にとどまりました。

最も観光客数が多かったのはみどりの日の今月4日で7万1510人でした。
諫早市の山茶花高原ピクニックパークなど屋外施設では休日の平均利用者数が3年前を上回りました。

また、JR九州によりますと、ゴールデンウィーク期間中に長崎本線と佐世保線の特急列車を利用した人は、あわせておよそ11万6千人で、去年の240%となりましたが、コロナの影響がなかった2018年と比べると62%にとどまっています。

■長崎県内の主な施設の観光客数 2019年(新型コロナ前)との比較

ハウステンボスは9万6600人でおよそ56%
グラバー園は3万878人でおよそ48%となっていて
あぐりの丘はおよそ53%
長崎ペンギン水族館は およそ56%と、
多くの施設でコロナ前の5割、6割に近い人数となりました。

特に伸び率が高かったのが
山茶花高原ピクニックパークで2万6825人でおよそ97%
烏帽子岳高原リゾートスポーツの里は1万5445人でおよそ90%となり
コロナ前の賑わいに戻りつつあったことがわかります。

こうした屋外施設の利用者増加について県は『期間中、天気が良かったこと』や『コロナ対策で密を回避する傾向』などが背景にあるのではないかと分析しています。