■今後の動きは?「プーチン氏に記念日を気にする余裕はない」
南波アナウンサー:
今回の演説というのは、戦勝記念日という大きな節目というところで注目されましたが、次の節目はどうなってくるのかみていきます。6月12日、「ロシアの日」という国民の祝日があります。1990年のロシア連邦の国家主権に関する宣言採択の日です。国内ではスポーツや音楽の祭典なども開かれて、盛大に祝われる日だそうです。
東京大学の小泉専任講師は、節目について「今のプーチン大統領に記念日を気にする余裕はない。今後もウクライナへの攻撃を続け、戦果が出たら記念日には関係なく発表するのでは」と見ています。
ホランキャスター:
今後、どのようなロシア側の動きが予想されるのか教えてください。
小谷氏:
今、小泉先生からもありましたが、特定の日付に基づいて行動するということは、あまり考えにくいと思います。何よりも戦果を出すことが重要ですので、まずは戦果を出す。
しかし一方で、今の兵力では不十分。補給も不十分ということですから、どこかの段階で兵力を増強するという決断はしなければならないと思いますので、我々が想定していないタイミングで、そういう発表があるのではないかと考えられます。
井上キャスター:
本当にそんなにプーチン大統領は追い詰められているんですか。西側諸国が少し楽観的過ぎるということはないんですか。
小谷氏:
少なくとも、全ての作戦がうまくいっていないという点では、プーチン大統領としてもかなり追い詰められていると言っていいかと思います。