奈良県知事選挙には6人が立候補
今回、奈良県知事選挙には6人が立候補しています。「県外への人口流出」について候補者たちはどう考えているのでしょうか。
日本維新の会の新人で元生駒市長の山下真さん(54)は、子育て支援に力を入れて人口流出を食い止めたいと訴えます。
(日本維新の会・新人 山下真さん)
「大阪や京都並みに授業料の無償化をしていく。子ども医療費の無償化とか、そうしたことも市町村と協議をして順次実施していきたいと思っています。特に、子育て中の女性の方が子育てと仕事の両立のために近場で働きたいというニーズはありますし、そうした職場を増やしていくというのも県の行政がやることだと思います」
無所属の新人で自民党県連が推薦する元総務官僚の平木省さん(48)は、企業誘致のための規制緩和と県内企業への支援に力を入れたいと訴えます。
(無所属・新人 平木省さん)
「工場を広げたいというときに高さの規制や区域の規制があって時間がかかりすぎるとか、ひとつひとつボトルネックを解消していくことが大事だと思います。技術が高い中小零細企業の海外への販路拡大であるとか、しっかりとサポートすることによって県内の企業の雇用が増えて確保することができると考えています」
無所属の新人で共産党が推薦する元大和郡山市議の尾口五三さん(72)は、高校や大学を充実させて若い世代が奈良に残れるようにするべきだと主張します。
(無所属・新人 尾口五三さん)
「奈良県は学校を廃統合して高校を少なくしてきたんですね。そうすると行くところがないからといって県外の高校に行ってしまう。特に大阪などですね。そうするとね、次は大学という時に奈良県に帰ってくることはまず考えられないんですよね。しっかりと高校を選んでいける、そして当然大学も充実させていけるような方向で考えていかなければならないと思っています」
無所属の現職で国民民主党県連が推薦する荒井正吾さん(78)は、これまでの16年間に工場を誘致して雇用を生み出したとして、今の県政を継続すべきだと訴えます。
(無所属・現職 荒井正吾さん)
「雇用にとって一番大事なのは工場、長く続く製造業であります。この16年間で424軒の工場の誘致ができまして、今は工場の立地件数が全国9位にまでなっています。雇用を生んで人口流出を止めることが実現しかかっています。まだ時間はかかりますが、この実現が成功モデルになってきていることを実感しています」
このほかにも、無所属の新人で元中学校講師の西口伸子さん(68)は、「小中学校で奈良への地域愛を育む教育をして流出を食い止めたい」と主張。
無所属の新人で会社員の羽多野貴至さん(43)は、「交通の便を改善し、企業を誘致して雇用を生み出したい」と訴えています。
(2023年4月6日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)