■ロシア軍が学校を爆撃 避難民60人死亡か
良原キャスター:
軍事侵攻は、現在も続けられているわけですが、今の状況を見ていきましょう。
ウクライナ東部のルハンシクという場所です。5月7日、ロシア軍が学校を爆撃するということがありました。現在、この学校には約90人が避難していたということですが、60人が亡くなった可能性があると州知事が発表しています。
一方で、アメリカの戦争研究所がこんな分析をしているんです。
アメリカ・戦争研究所(5月7日)
「ウクライナ軍がハルキウ北東部で反転攻勢に出ていて、数日から数週間のうちにロシア国境まで前進する可能性が高い」
つまり、ロシア軍が押し返されている可能性が高いという分析をしているのです。
ハルキウでは、5月9日に行われた軍事パレードに参加したロシア軍の最新式戦車「T-90M」を破壊した、とウクライナ国防省が発表しています。ホランキャスター:
現在、ウクライナ国内の戦況はどのようになっていると分析されていますか?
小谷教授:
この1か月近くロシアは、ウクライナ東部ドンバスでの攻撃を強化しようとしてきましたけれども、それがなかなかうまくいってないのが実態だと思います。とりわけ、ハルキウから部隊を南下させて、マリウポリを早く制圧し、そこから部隊を上げてドンバスで戦っているウクライナ軍を後方から囲い込もうとしていたと思いますが、それができていない。
むしろ、押し返されていますので、ハルキウから最前線への補給線も危うくなってきているということだと思います。そうなると、ロシア軍は、かなりドンバスでも厳しい状況に追い込まれていると見ていいと思います。