とあるお菓子が青森県でひそかな話題を呼んでいます。

名前は「チョコQ助」。
発売以来、その美味しさが瞬く間に話題になりました。
青森県内の販売店では購入制限を設ける店舗もあるものの完売が続出し、中にはインターネット上で転売されているものもみられます。一度食べてみたい!と思っても、なかなか手に入れることが難しいお菓子、チョコQ助。一体どのようなお菓子なのでしょうか…。

私たちはその全貌を知るべくチョコQ助の捜索を開始。
青森県内のスーパーを回り回って…

ようやく見つけたチョコQ助!
たくさんのチョコQ助!

…ようやく発見!
私たちがチョコQ助を発見したのは青森市のカブセンター大野店。
早速購入!と思いましたが、商品には「お一家族3個まで」の購入制限が!

購入制限の注意書き!流石は人気商品…!

カブセンター大野店の店員にお話しを伺ったところ、こちらでは口コミなどで話題になっていたことから2023年に入ってからチョコQ助を入荷・販売するようになったそう。特別売り場を作っていないにも関わらず、毎回入荷・販売から30分~1時間ほどで売り切れてしまう人気ぶり。商品を見つけた客には「あった!やった!」と感動と歓喜の声を漏らす人もいるのだという。また、チョコQ助を買い求める客層は老若男女を問わず幅広い年代の人たちで、特に農作業をする客からは塩分と糖分を手軽においしく摂れることから重宝されているようだということ。
チョコQ助の人気を再確認したところで、高まる気持ちを抑えながら商品を購入!

ついにチョコQ助を購入!!

チョコQ助のパッケージはいたってシンプル。
商品名の横に、“見栄えが悪くても味は、絶品です!”の文字が。
中には、チョコレートの掛かった南部せんべいが入っています。

南部せんべいは、主に青森県南部・岩手県北部の発祥とされるおせんべいで、東北地方を中心によく食べられている名産品。
一般的なせんべいは米粉をもとに作られるのに対して、南部せんべいは小麦粉をもとに作られます。塩味や甘みが強すぎず、小麦の香りを感じながら、噛めば噛むほど味わいが深く感じられるような素朴な味のおせんべいです。
また、パッケージに書かれている「耳つき、耳あり」の文言も南部せんべいの特徴の一つで、せんべいの端部分には薄くてカリっとした耳が付いています。

南部せんべいといえば、ピーナッツやゴマなどと合わせた商品が主流ですが、チョコレートとの相性はいかがなのでしょうか。

チョコQ助 袋の中身

実際に食べてみると、南部せんべいの優しい塩味とチョコレートの甘みがベストマッチ!さらに、無選別の南部せんべいの大きさや形が一枚一枚違っているのも、食べる際の楽しみの一つになっています。南部せんべいの心地良い噛み応えとほんのりと香るごまの風味も癖になり、思わず食べる手が止まらなくなってしまう一品です。

地域で長年親しまれてきた南部せんべいの新しい姿、チョコQ助。
そのチョコQ助を作っているのは、青森県八戸市にある「民芸菓子・和菓子処しんぼり」。昭和30年に創業して以来、大福餅やまんじゅう、せんべいなど懐かしくもあたたかさのある味で長年愛されてきました。

私たちはチョコQ助の謎を更に深く知るため、製造元の有限会社しんぼり 製造部第二製造課 主任 田村弘文さんにお話をお聞きしました。

しんぼり製造部第二製造課 主任 田村弘文さん