チョコQ助って一体どんなお菓子なの?
・チョコQ助の名前の由来
「これは弊社の社長が付けたんですけど、せんべいの業界で欠けたり割れたりしたこわれせんべいをお徳用で入れたりするのを、“久助”と呼ぶそうです。そこから、チョコを掛けたこわれ商品で“チョコ久助”。漢字の久だとちょっと固い感じになるので、アルファベットのQにしたというように聞いています。」
・チョコQ助の味のこだわり
「南部せんべいということで、ごまを使った塩味のせんべいなんですけど、これにチョコレートを合わせて、塩味やごまの量を調整しています。このバランスがこだわりです。(おせんべいにチョコレートを)掛けてみて、もう少し塩味を強くした方がいいんじゃないかとか、ゴマの風味もっと欲しいねっていうことで、少しずつ変えて、チョコQ助になった時にはもう味はそれで決まってました。」
食感はサクッと食べられるお菓子をイメージし、他のおせんべいよりも軽くしているそうです。次から次へと食べる手が止まらなくなってしまうやみつき感も、こうした味や食感の工夫があってこそのものかもしれません。
チョコQ助誕生のきっかけ
「うちの第二製造では、今まで南部せんべいをもとにしたお土産商品を中心に作っていたんですね。コロナ禍になって全くそういった商品の注文が無くなってしまって、地元向けの商品を作らないとこの先やっていけないということになったんです。そこで、以前からチョコレートを使った商品をつくりたいということで、チョコレートの準備があったので、試しにそのチョコレートをせんべいにかけてお店に出してみるかとなったところから始まって。それが2020年です。」

コロナ禍で誕生したお菓子が、大人気商品に…
「何かがあってどうっていうことではなくて、初めは直営店にしか出していなかったんですけれど、これが売れるんで。生産量を増やして、単発でスーパーさんにも出したら、すぐ売れちゃって。結局、食べて頂いたお客さんのお陰でということなんです。まとめ買いされるお客様もいて、個数制限が掛かったりして。」
・チョコQ助が人気商品になったときの心情
「我々も試作した段階で、これすごく美味しいねという話だったんですが、これほど売れるとは全然思ってなかったんです。すぐ売れたんだけどって店から連絡が来て、こんなに作っても作っても間に合わないってなるとは思ってなかった。2019年にコロナで売り上げがなくなって、部署の従業員を休ませて私一人しか現場に来なくても良かったときもあって…、チョコQ助が大人気になってすごく助かりました。」
「現状、数に限りがあり行列に並んでもお買い求めいただけないこともあるようで、商品がいきわたっていない現状には申し訳ない気持ちもあります。こういう(以前よりも大きい)規模の工場を作らないと間に合わない状況になって、新しくせんべいの工場を作って。それでもまだ求められている量には足りていないので、生産量を増やしていきたいです。」
