■船の引き揚げの見通しは? 専門家「調査に1か月以上」

井上キャスター:
この一連のニュースについて、どんなことを感じてらっしゃいますか。

「食べチョク」代表 秋元里奈氏:
事故からかなり日数も経っていますし、これだけ最新の技術を導入してもまだ12人の方が見つかってないというのは本当に心が痛みます。一刻も早く見つかっていただきたいなと思います。経営者としては、やはり社長が重大な規定についての認識をちゃんとしていなかったということや、そもそもこれだけ人の命を預かる仕事をしている管理者として、そこの責任追及というのは同時に行われていくべきかなと思います。

井上キャスター:
大多数の業者、100%に近い業者がしっかりとしてるわけですもんね。

秋元氏:
ほとんどの会社さんがしっかり認識をして、経営者の方が頑張ってらっしゃるというなかで、こういったことで他の方々にも迷惑が掛かるというのは、色んな方の気持ちを考えると本当に辛いなと思います。

井上キャスター:
山田教授の教え子の方々には、飽和潜水士も実際にいらっしゃるということですが、この大変さを教えてください。

山田教授:
非常にメンタルの部分も厳しいと。本当に閉ざされた海の空間だけで、1か月ぐらい作業を進めるということでメンタル的にも厳しい。また、日々体を作っていかなければいけないんですね。急に潜水士になれるわけではなく、特に飽和潜水士というのはそのなかでも、鍛え上げられ、かつメンタルも非常に強い教育を受けた人たちがやれるという作業です。

井上キャスター:
船の引き揚げの時期というのは、どのくらいの幅をもってみてらっしゃるでしょうか。

山田教授:
新日丸でおそらく、ROV(無人潜水機)を使っての映像の調査というのが約1週間から10日、そして10日後ぐらいから飽和潜水士を使っての調査ということになってくるかと思います。調査期間は、1か月以上はかかると思います。