沖出しのルールは・・・
岩手県では沖出しのルール作りが進んでいます。これまでに岩手県内22ある漁協のうち6漁協がルール策定を終えています。想定される津波の速度の2倍以上のスピードを持つ漁船であれば、沖出し可能としている他、船が安心して逃げ込める水深100メートル以上の海域を示す海図も完成しています。

一方、宮城県では、津波の際の沖出しについてのルール策定に消極的です。
佐藤准教授は、「事前にルールがあれば、素早い行動につながるため、地域でルールを統一しておくのが大事。」といいます。

どんな規模で津波が来るという情報があった場合のみ沖出しをする、こういった場合は沖出し禁止など決めておけば迷いなく行動できます。沖出しは、これまで個人の判断で行われてきましたが、今後は、是非を含めて、安全性を検証していくことが求められます。