学年集会の記録も…元教育長「都合いいように書き直したと言わざるを得ない」

いじめ発覚から5日後に行われた「学年集会」についても2つの記録で見解が異なる。
当時の学年集会の実際の音声が残されている。
(担任教諭 2005年2月10日の学年集会の音声)
「先生はね、いじめという言葉が、すごく重たい意味を持ってるので、あまり使いたくない言葉ではあるけど、間違いない。言っとく、いじめは悪い。そのことを本当に、頭の中に叩き込んだことにしてください」

学年集会の最後に、欠席したAさんの手紙を母親が読み上げている。
(Aさんの母親 2005年2月10日の学年集会の音声)
「手紙を預かってきましたので、この場ですみませんけれども読み上げさせていただきます。『ここに来るのが怖くて怖くて、吐き気と頭痛で来られませんでした。またいじめられるんじゃないかって』」

2月10日の学校作成の調査記録を見ると、この学年集会について、学校側は「深く考えるよい機会になった」と評価している。

しかし、市教委作成とみられる資料では、「母親が突然、加害児童名をイニシャルで示した手紙を読むという予定外の行動に出る」と母親の行動を問題視している。

(神戸市教委・元教育長 西川和機さん)
「こういう形で違う表現になるというのは、明らかに意図的に自分たちの都合のいいように書き加えた、あるいは書き直したと言わざるを得ません」