■1年で5回も領海侵入「庭先を荒らされている気持ち」

屋久島に暮らす瀬山哲矢さん(49)。島で20年近く漁業を営んでいます。


(瀬山哲矢さん)「祖父の時代から漁業やっている。いい漁場」

到着したのは、鹿児島県の屋久島から南西に10キロ、口永良部島から南に20キロ余り離れた日本の領海内です。


(記者)
「この周辺が中国の測量艦が頻繁に航行するルートです」

黒潮の恵みを受け、トビウオなどが獲れる豊かな海。この海域では2022年、中国の測量艦の領海侵入が5回確認されました。

2月12日の領海侵入ルート

領海に入ってもOKなの?

国際法では、外国船が領海に侵入しても、沿岸国の平和や秩序に害を与えなければ航行できる「無害通航」が認められていますが、防衛省は「中国海軍が日本周辺で活動を活発化させている」として、相次ぐ侵入に警戒を強めています。

屋久島沖の領海に侵入した中国軍測量艦

(瀬山哲矢さん)「測量艦が入って来るとやっぱり不安。自分たちの庭先を荒らされるような気持ち」

いつも屋久島沖という領海侵入の目的は何なのか?