領海侵入の目的 元海上自衛官の分析は

元海上自衛官で、中国の軍事動向に詳しい笹川平和財団 小原凡司・上席研究員です。小原さんは、海洋進出を強める中国が日本沖の海の状況を調べ、「潜水艦を太平洋へ行き来させるルートを開拓しようとしている」と分析します。


(笹川平和財団 小原凡司・上席研究員)
「測量艦はおもに海図などを作成するために使われる船。屋久島周辺が、中国海軍の潜水艦が探知されずに太平洋に出入りするのに適していると判断し、調査している可能性がある」

■対潜水艦能力を持った鹿屋に近いのにわざわざ?


しかし、屋久島沖の近くには鹿屋基地があり、潜水艦の探知や対応にあたるP−1哨戒機が配備されています。仮に中国が太平洋に出入りしようと考えるなら、鹿屋から離れたルートを選びそうですが、なぜ屋久島沖なのでしょうか?