大阪市北区で、出産した赤ちゃんの遺体をビニール袋に入れて遺棄した罪に問われている風俗店従業員の女の初公判が29日、大阪地裁で開かれ、女は起訴内容を認めました。
裁判では、女が妊娠に気づいた後も病院を受診しなかったことについて、「保険加入していないのでいくらかかるかわからず、怖くて病院にかかれなかった」などと供述していたことが明らかにされました。
大阪地裁の法廷に、長袖姿に黒いスウェットパンツ、毛先が茶色くなった伸びっぱなしの髪で現れた女。
裁判の冒頭、人定質問を行った裁判官に対し、目を見てはっきりとした口調で「山地里美です」と答えました。
起訴状などによりますと、大阪市北区の風俗店従業員・山地里美被告(35)は、今年1月上旬ごろに出産した赤ちゃんの遺体をビニール袋に入れるなどして、寮のクローゼットの中に4月22日まで放置し、遺棄した死体遺棄の罪に問われています。
警察によりますと赤ちゃんは生きた状態で生まれ、窒息死の疑いがあるということです。
初公判で山地被告は「間違いはありません」と起訴内容を認めました。
検察は冒頭陳述で、山地被告が風俗店で不特定多数の客から追加料金を受け取って本番行為を行っていたとしたうえで、「妊娠検査薬で陽性反応が出たため、妊娠を自覚した後も社会保険や国民健康保険に加入していないことなどから病院を受診しなかった」などと指摘しました。
また、同僚からお腹が大きくなっていると妊娠を疑われても、「太っただけ」と否定して隠し続け、浴室で一人で出産。自らへその緒を切ったものの、赤ちゃんが産声を上げなかったことなどから死亡していると思い、バスタオルで包み、ビニール袋に入れてクローゼットに放置したと指摘しました。
さらに検察は同僚の調書として、「2、3年前にもお腹が大きくなっていたことがあったが、11月前後にも、お腹が大きくなっていたので『大丈夫?』と聞いたところ、山地被告は『最近太っている』と話していた」と読み上げました。
検察は山地被告が捜査段階で「妊娠を自覚した後も、保険に加入していないことなどから費用がいくらかかるか分からず、怖くて病院にかかれなかった」などと供述していたと明らかにしました。
山地被告はこの事件とは別に、2022年から2023年ごろに出産した赤ちゃんの遺体をビニール袋に入れ、段ボールに遺棄した罪でも起訴されています。
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