謎を解くカギを求めて海上保安本部へ 浮かび上がったキーワード

十管本部の測量船「いそしお」。船舶の安全な航行などのため、海底地形の調査を担っています。音波を出し、海底で跳ね返ってくる音の速さをもとに地形を割り出しています。

「いそしお」は、音の伝わる速さの変化を確認しながら、海底の地形を調べます。

潜水艦の探知や対応にあたる鹿屋基地のP−1哨戒機や護衛艦も同じように、敵の潜水艦が出す音を探知するなどしてその位置を特定します。音波で地形を割り出す上で、重要なのが水温です。


(第十管区海上保安本部 仲井一博・海洋調査官)「水温が変わることで水中の音の速度が変わる。水中に伝わる音の速さが変わると、実際の海底と異なった記録になる」

さらに海自の潜水艦隊司令を務めた専門家に聞くと、中国軍が屋久島沖にこだわる「もうひとつのキーワード」が浮かび上がってきました。