「LGBTQなんてそんなこと言ってんじゃねーよ」─ 講演の最中、怒号のように浴びせられた言葉。
当事者として、性の多様性に関する啓発活動に関わる満島てる子さんは、そんな場面に何度も立ち会ってきました。
HBC北海道放送のウェブ番組「むちぞん~無知は損する~」に出演した満島さんが語った言葉は、「多様性は大切」という言葉だけでは見えてこない、当事者たちの複雑な現実を映し出していました。
《4回連載の4回目》
「頑なに否定する人」は、むしろ増えている
今、性の多様性についての理解は広まってきたように思えます。
しかし満島さんは、肌感覚として「否定する人が増えた」とむしろ感じていると言います。
「この数年で、LGBTQについてヘイト感情を持ってきて、わざわざ私の講演会で言う人と出会う率が上がった」
これはある意味、前進の証でもあると満島さんは分析します。
かつて「そっち系の人たちいるよね」という無関心の箱の中に閉じ込められていた当事者たちが声を上げ、メディアで取り上げられるようになった結果、賛否が生まれたということであり、否定する人が現れてきたのは、社会が無関心ではいられなくなったからだ、というわけです。
「ある意味、いい意味での反応だとも捉えられるんだけれども、だけど目の前で否定されると、やっぱり傷つくわけじゃないですか」
そう言って、満島さんは少し視線を落としました。














