「無邪気に恋バナがしたい」
その一言から、スタジオの空気が少しだけ変わりました。笑いが混じりながらも、満島てる子さんの言葉の奥には切実な問いが宿っていました。
HBC北海道放送のウェブ番組「むちぞん〜無知は損する〜」のトーク企画。この回で取り上げられたテーマは、恋愛トークと性の多様性、そして日本の結婚制度をめぐる裁判でした。
《4回連載の3回目》
「配慮が足りなかった?」収録を一時停止した理由
きっかけは、HBCのWEBマガジン「Sitakke」での別企画でした。2人のアナウンサーが結婚について語り合うトーク番組の収録中、担当の幾島奈央編集長はふと立ち止まりました。
「結婚について無邪気に話してるけど、すべての人が結婚できる社会じゃないっていう今、そういう配慮が足りなかったんじゃないかなって思って、1回収録を止めて、みんなで話し合ったっていうことがありました」
ただ、その判断にもすぐに、モヤモヤが生まれたと言います。
「じゃあ今この3人でしゃべってて、てる子さんは結婚できないから結婚の話は一緒にできないねとか、仲間外れにするのは違うよなって思うけど」と幾島編集長は続けます。「でも公表してない方々と一緒に話すときに、どういう聞き方をすれば傷つけないだろうかとかも迷う」。
どう話せばいいのか。そもそも話さないほうがいいのか。誰かが傷つくなら、もう一切やめてしまうのか—それもまた違うのではないでしょうか。
このモヤモヤに隠れた社会課題の現状について、「やっぱり知った上で話していかなきゃいけないなとは思うんですよね」。
その言葉が、この日のトークの軸となっていきました。














