戦後81年。記憶の風化が進むなか、新たな取り組みが行われています。「AI」を使って戦争の証言を伝える…。ただ、AIで作られた偽の画像が歴史を“上書き”してしまう危険性もはらんでいます。
AI活用で「証言を永遠に」 AI搭載のホログラムと直接会話も
記者
「ホロコーストの生存者が舞台の上にいますが、本人ではなく、ホログラムの映像が映し出されています」

ドイツ西部にある歴史博物館で、特殊なスクリーンに立体的な映像「ホログラム」として映し出されたエファ・ヴァイルさん。
AIが搭載されていて、直接会話することができます。
エファ・ヴァイルさんは、1942年から3年間にわたってナチス・ドイツによって収容所に入れられ、その後、生還しました。
91歳となり、当時のことを直接証言することが難しくなり、「最新技術で記憶をつなぐ」取り組みが進められています。
この日、博物館には多くの中高生が訪れていました。

学習に訪れたドイツ人
「歴史が繰り返される不安は?」

ホログラムのエファ・ヴァイルさん
「歴史は繰り返されません。今はメディアがあるから。当時はコンピュータもテレビも新聞もありません。だからナチスは邪魔されずに、1年半かけて大量殺りくを準備できた」
エファさんは、200問以上の想定質問に答える様子を3日間かけて収録。AIは、収録したインタビューの中から、最適な答えを導き出しています。

ホログラムのエファ・ヴァイルさん
「人を差別することは恐ろしいことです。寛容であろうとしてください。思いやりを持ち、人間の心を忘れないでください」

開発したドルトムント工科大学 ヨシュア・グロイドツキーさん
「まだ多くの生存者が住み、虐殺行為の多くがドイツで起きた。私たちには、彼らの経験を証言として永遠に伝えていく責任がある」

















