近年、バナナやライチ、青リンゴのような華やかな香りを持つ「香り系」と呼ばれる芋焼酎が、若い世代や都市部を中心に人気を集めている。

バナナやライチなどの香りがするといっても、もちろん果汁や香料を加えているわけではない。

本格焼酎には水以外の添加が法律で認められておらず、これまでメーカーは、サツマイモの品種を変えたり、特殊な酵母を用いて低温発酵させたりと、発酵の力だけで香りを引き出すために高度な工夫を凝らしてきた。

そんな中、鹿児島大学農学部附属 焼酎・発酵学教育研究センターの髙峯和則教授らの研究チームが、これまでの焼酎づくりの常識を覆す新たな「香り系」製造技術を発見し、9月24日の記者会見で発表した。

開発のきっかけは、「麹をつくる時間を短縮したらどうなるのか」という研究者の“純粋な好奇心”だったという。