「言葉の雰囲気、視線、表情まで」被爆者との対話

ユースガイドへの参加が3回目となる中学2年生の吉良優希さん(14)は、「被爆者の方と直接触れ合って会話することができなくなっていくのではないか」という思いを抱いています。「触れ合えるうちに、私たちの世代で直接お話を聞いておきたい」と活動を続けてきました。(※吉良さんの吉は正しくは「土の下に口」)

吉良さんは昨年9月から、被爆者でジャーナリストの舩山忠弘さん(88)のもとを何度も訪ねて話を聞いてきました。

舩山さんの家族は原爆投下前、山里国民学校近くの家に住む予定でしたが、別の人が借りることになったため長与へ疎開し被爆しました。

のちに約1000人の被爆者を取材した舩山さんは、「私の身代わりになった人がいるんじゃないかという思いが強くなった。心の傷は癒やされず、原爆は苛み続ける」と当時の葛藤や被爆者の苦しみを吉良さんに語りました。

こうした活動や、若い世代が聞き取った被爆者の姿を記録として残すため、吉良さんは草野さんとともに編者となり、先月下旬、自費出版の書籍『ナガサキに生きる―継承フォトワークショップ、原爆写真ユースガイド―』(智書房)を刊行しました。