対談を終えてのお互いの印象は


森保監督:
いや情熱ですね。本当に熱すぎます。栗山監督はすごい温厚で、すごく包容力あってかつクレバーな方だなと思っていたので、もっとこう何て言うんですか。言葉は悪いですけど、もっとスマートに来られるかなと思ってましたけど、グイグイやっぱ来られる。もう勝ちたいっていう気持ちがほとばしっている情熱が本当に素晴らしいなと。

栗山監督:
いや、僕本当にご本人の前で言うのは失礼なんですけど。

森保監督:
“ご”本人とかいらないですよ。

栗山監督:
野球の神様もサッカーの神様も試合を見てて、最後にどう努力しても、今もお前らの努力が足りないから勝たせないって言われているって感じている時、感じる試合が監督もあると思うんですが。

森保監督:
はい。

栗山監督:
代表の試合を見て、もちろん選手の魂もそうですけど、監督の“生き様”そのものがこういう凄いことを引き起こせる。やっぱ本当に“生き様”って大事だな、って。それは選手に伝えようとしてきましたけど、勝手に感じてることは間違ってないなって思ってたんですけど、お会いしてそれは確信になりますね(笑)。普段から人としての“生き様”だったり、フォローだったり、選手のコミュニケーションとかちゃんとそれでできることやり切っているから、ああいうことが起こるんだなっていう、すいません申し訳ないですけど、普通に考えると、やっぱりドイツとスペインに勝つというのは勝つよっていうような話ではないと思うので。