野球日本代表“侍ジャパン”の新監督に中日、巨人などで活躍した井端弘和氏(48)が就任することが4日に発表され、都内で就任会見が行われた。

3月に開催されたWBCで侍ジャパンを3大会ぶりの世界一に導き、5月末に退任した栗山英樹前監督(62)の後を継ぐ。契約は24年11月の第3回プレミア12までの約1年が前提と説明され、その後は大会ごとに契約が検討されるという。さらにU-15代表監督の兼任も発表された。

就任発表会見の冒頭で、井端新監督は「トップチーム監督就任は身に余る大役。話をいただいたときはとても驚き、こんなに光栄なことはないと思いました」「自分の持っているものを全て出し、全力で務めさせていただくことが日本野球への恩返しと考え、お引き受けしました」と語った。

任期は26年のWBCまでではなく、いったん24年のプレミア12までの契約ということについて「まずは1年やってみて評価していただければ」と話し、WBC(の指揮)への気持ちを聞かれると「そんなに(就任の)話をいただいてから日は経っていないので、まずはアジアチャンピオンシップと思ってます。そこ(WBC)までいまは考えられない」とした。

11月16~19日に東京ドームで開催される「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ」で、監督として初めて指揮を執る。

■井端弘和(いばた・ひろかず)
1975年5月12日生まれ(48歳)。堀越高校、亜細亜大を経て97年のドラフトで中日に5位で指名される。中日黄金時代の一翼を担い、荒木雅博との“アライバコンビ”で鉄壁な二遊間を築いた。14年に巨人に移籍し、15年のシーズン後に引退。現役生活18年で通算1896試合に出場し、1912安打、56本塁打、510打点、打率2割8分1厘。ベストナイン5度、ゴールデン・グラブ賞7度、2013年WBCベストナインを受賞している。