任期満了後も現地に留まる もう1人の「ホームドクター」

島原市の山道を進んだ先にある、厳重にロックされた網状のフェンス。

ヘルメットと黄色の反射ベストを着用した男性が鍵を開け、コンクリートで固められた薄暗い観測坑道の中へと入っていきます。

男性は、九州大学の特任教授で火山や地震の研究をしている松島健さん(66)。1991年に大火砕流が起きたその翌年から島原市に常駐している、いわば、雲仙・普賢岳の現在の「ホームドクター」です。

66歳となった松島さんは、ことし3月末で任期満了を迎えましたが、長崎県と島原半島3市(島原市、雲仙市、南島原市)からなる火山防災協議会の要請を受け、4月以降も島原に留まって研究を続けています。
観測坑道の奥に設置された円筒形の精密な機器をライトで照らしながら、松島さんが説明します。
松島健 特任教授(九州大学):
「普賢岳に発生している小さな地震の震源域を決めるための地震計ですね」
久富:「小さな地震が増えているっていうことがわかると、普賢岳にはどういう変化が起きているんですか?」
松島特任教授:「メカニズムを知るために設置してるんですよね」
久富:「今わかっていることって、どういったことが?」
松島特任教授:「普賢岳の直下で地震が増えているけれど、火山性微動も出てないですし、マグマが上がってきたような震源の移動もないから、安定した状態」














