「1994年に、アメリカでワールドカップが開催されるということで、兄が現地でサッカーのTシャツを買って私に送ってくれたりもしていました」

兄との思い出を語ったのは、千葉県出身の弁護士・伊東秀彦さん(46)です。

1994年3月、アメリカ・ロサンゼルスで、日本人留学生2人の尊い命が強盗により奪われました。このうちの1人が、伊東さんの兄・拓磨さん(当時19)です。

拓磨さんは、ショッピングセンターでの買い物を終え、駐車場で車に乗ろうとしたところを強盗に襲われ、銃で頭を撃たれました。

当時中学生だった伊東さんは、兄の死をきっかけに、自ら司法の道を志し、弁護士となりました。自身の悲しい経験を原点に、現在は犯罪被害者やその遺族、関係者の支援に力を注いでいます。