■給食中に空襲警報が… シェルターは“教室のひとつ”に

給食の時間。この日は平穏かと思われた矢先…

先生「空襲警報、空襲警報ですよ!」

村瀬キャスター「ちょうど給食の時間だったんですけども今、空襲警報が鳴っているということなんで避難が始まりました。これから、子どもたち全員で地下のシェルターに避難していきます」


空襲警報が鳴ると子どもたちは、水やクッキー、果物などを入れた防災バッグを持ち、上着を着て避難する。パニックになることもなく、皆、落ち着いて行動していた。

村瀬キャスター「子どもたちが地下壕に避難してきたところですけれども、もうぎゅうぎゅう詰めになって子どもたちが避難しています」

驚いたことに、避難してすぐに勉強を始める子どもも。


今やここが教室のひとつになっていた。
このときの警報は20分後に解除され、子どもたちが戻っていく。そして何事もなかったかのように、給食が再開された。


過酷な現実の中でも屈託のない笑顔を見せる子どもたち。その瞳には何が映っているのか。

■ユニセフが警告「推定150万人の子どもがうつ、PTSDなどのリスク」

国際機関ユニセフ(国連児童基金)は12月、ウクライナの子どもに関する警告を出した。

ユニセフの声明文(12月13日発表)
「推定150万人の子どもが、うつ・不安、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などのリスクを負っている」

戦争の長期化は、子どもたちに取り返しのつかない心のキズを残す、とウクライナで調査した担当者は警鐘を鳴らす。

ユニセフ ウクライナ担当コーディネーター ムスタファ・ベン・マスード氏
「子どもたちの脳はスポンジのようなもので、発達の過程で起きる全ての出来事の影響を受けます。特に精神的な影響が大きい。この戦争は子どもたちにとってもウクライナの未来にとっても、最大の脅威です」