■荒廃進むマリウポリ 避難した市民“地獄の経験”
ロシア軍に包囲されている南東部のマリウポリ。ロシア側はウクライナ兵に“投降”を呼びかけました。
ウクライナ シュミハリ首相
「まだマリウポリは陥落していません。現時点で我々の兵士はマリウポリにいて最後まで戦います」
投降期限を過ぎた後、シュミハリ首相は「最後まで戦う」と強調しました。
一方、いまも12万人以上取り残されているとみられる市民は苦境に立たされています。マリウポリから避難した男性に話を聞きました。

国山ハセンキャスター
「マリウポリではどんな経験をされたんでしょうか?」
マリウポリからキーウに避難したスタニスラフさん(23)
「マリウポリでは本当に地獄を経験しました。街が絶えず砲撃されている中で生活をしていました。軍人ではなく民間人が砲撃されました」
部屋にはロシア兵がやってきて、軍人かどうかの身体検査を受けたと言います。
スタニスラフさん
「軍人ではないことを証明するため、上半身を脱がされました。タトゥーや武器を装備していた跡が体にないか調べられました」
軍人であることがわかった場合、射殺された人もいたと言います。またロシア国内に連行された人もいると言います。
スタニスラフさん
「おととい私の友人の親戚が(ロシア国内の)タガンログに強制連行され、収容所にいます。間もなくロシアの極東に送られると思います。強制的で行き先の選択肢はありません」