山本は高地練習につなげるための10kmに
東京2025世界陸上5000m代表だった山本有真が、女子10kmに出場する。1年前の今大会でも優勝(32分33秒)しているが、大会の位置づけ方が異なる。前回は「初めての10km」への出走で、入社2年間はクイーンズ駅伝2区(4.2km)に出場してきた山本が、1区(7km)や3区(10.6km)など、長距離区間に出場していくための布石だった。
「最初の1kmが遅かったり上手く自分を追い込めなかったりして、直後は悔しさもありましたが、後半を1人で押して行く走りができたことは良かった点です。去年はこの大会まで練習で距離を踏んでから、5000mの自己新を出した金栗記念(4月12日)に急ピッチで合わせました。今年は直近で狙っている試合は今のところなく、4月に初めてアルバカーキ(米国ニューメキシコ州)で高地練習をします。そこで良い練習をしたいので、今から練習をしっかり積んで、アルバカーキでさらに質の高い練習をしたいと思っています」
名城大時代にも国内で高地練習は経験しているが、期間は1週間程度で、距離も今と比べれば少なかった。山本の中では「初の試み」ととらえている。長期的な高地トレーニングを行うことは、入社1年目(23年)から考えていたが、23年のブダペスト世界陸上、24年のパリ五輪、25年の東京世界陸上と代表入りしたため、新しい練習パターンにチャレンジすることができなかった。
今年のアジア大会は山本の地元の愛知県開催。家族や友人の前で走ることを大きな目標としてきたが、出る試合やできる練習が限られてしまうことは避けたい。「今年の目標は5000mで(日本人6人目の)14分台を出すこと。海外で高地練習をして14分台を出すことができたら、アジア大会代表も自ずと付いてきます」。
4月の高地トレーニングにつながる10kmレースとするために、「昨年のようなスローにはしたくない」と言う。1年前は5km通過が16分49秒と遅く、フィニッシュタイムは32分33秒(後半5kmは15分44秒)だった。
「スローにはしませんが最初の5kmは落ち着いて入ります。後半5kmは昨年のように上げて行って、31分台が出せたらいいな、と考えています」
今年の山本は積極的なレース展開をして、新たな練習パターン確立につなげていく。

















