死ではなく“生き方”を見つめ直すきっかけに ドラマ『終のひと』との共鳴点
ドラマストリーム『終のひと』で、主演の柿澤さんが演じるのは、余命半年を宣告された破天荒な葬儀屋・嗣江宗助。仕事中心の人生に行き詰まっていたエリート会社員・梵孝太郎(西山潤)も、母の死をきっかけに嗣江と出会い、葬儀という現場を通して、自らの生き方を問い直していく。
葬儀屋を舞台にしながらも、物語の中心にあるのは、登場人物たちが他者の人生に触れ、自分自身の価値観を揺さぶられていく過程にある。そこで視聴者に問いかけられるのは、死そのものよりも「死を前にした人間がどう生きるか」ということ。
市川さんも、「葬儀屋さんについて知ることもそうですが、今閉塞感のある時代の中で生きている人たちが『あれ?なんかスカッとする』なのかもしれないし、自分自身の“生き方”にも照らし合わせて見るんじゃないかなと思います。いつか終わりのある人生を、ドラマと重ねて見てもらえるのではないか」と、Deathフェスの活動とも通じると話す。
「死を考えることで『生』がもう一度照らし返されたりもするし、棺に入って自分が死ぬとしたらどう思うか、と感じてみたりするDeathフェスも、死の準備ではなく、“生きるためのもの”だと捉えてもらえたらと思っています。そこについては同じなのかもしれないと、ドラマにも共感しています」
「『葬儀ってこういう人たちがこうしているんだ』というようなことを知ってもらうこともすごく大事です」とも付け加え、「何より、ドラマの良いところは、家族と話したり、誰かと感想を共有できたりするところ。これをきっかけに、自分の人生や生き方を考えることにつながったり、お墓のことなど普段はしづらい話のきっかけになればいいなと思っています」と、“共鳴”する思いを口にする。
同作のキービジュアルでは、棺の中でたばこを手にほほ笑む嗣江の姿も印象的だ。「厳粛さ」や「形式的」といった従来とは異なる葬儀のイメージの中で、“葬儀屋”嗣江のプロとしての覚悟もにじむ。
同作を見ることで、市川さんたちの活動と同様に、“生き方”のヒントにもつながる「死」というテーマを、遠ざけずに考えてみるきっかけになりそうだ。














