判決前に至急「減刑嘆願運動」
一方、このあと2月14日の日付が入った手紙がほかの弁護士から届いていた。差出人は金井重男弁護士だ。石垣島事件には日本人の弁護人が全部で4人いた。
<金井重男弁護士から幕田トメ宛の手紙 1948年2月14日>※現代風に書き換え
その後、おさみしくお暮しの事と存じます。稔君の件は二月初めからご本人が証人台に立たれ、堂々と四日間陳述をされ、今はほっとして居られる所です。誠に立派な証言でした。審判官にどんな風に映ったか知る由もありませんが、昨日の弁護団打合会で、マルチン弁護人から判決前に至急、稔君の為に減刑嘆願運動を起こすことの提案がありましたので、稔君担当の小生は、直に、同君の級友の辰野君に連絡し、辰野君が中心になって署名を集められることに話がまとまりました。いずれ同君からそちらにも連絡があると思いますから、緊密に連絡をされ、御地の方でも運動されるのがよろしいと存じます。
金井弁護士は、幕田の「担当」として、弁護団の打合せで急遽決定した判決前の幕田の減刑嘆願運動について具体的に知らせている。金井弁護士は、かつて海軍法務官で大佐だった人だ。
















