米弁護人が交代した不利な事情
<金井重男弁護士から幕田トメ宛の手紙 1948年2月14日>
今年になってから総司令部からの命令で迅速処理が心がけられ、大変なスピードぶりで、すでに二十二名が証人台に立ちました。主任弁護士は、ワイマン氏からキンゼル氏、更にマルチン氏と代り、事件の重大性を思わせられます。
石垣島事件の主任弁護人は当初、アメリカ人のワイマン氏で、弁護活動にも熱心に取り組んでいたが、1月8日の休憩中に検事と格闘して担当を解かれ、キンゼル少佐に変更となり、さらにキンゼル氏が病欠した間、マルチン少佐が代役となっていた。マルチン氏が代役を務めたのは、2週間あまりのことで、弁護に力を発揮することは難しかったようだが、金井弁護士はこの件については、トメに悲観的なことは書いていない。
















