石油産業衰退のもうひとつの理由

さらに同政権は、2007年に石油産業へ国の関与を強化。外国の会社にベネズエラの会社との合弁などを求め、権益の比率はベネズエラ側が過半数をとれるといった条件を突きつけた。これに反対したアメリカの一部石油企業は資産を接収されて、司法に訴えたケースもあったという。
――トランプ大統領の言う「アメリカの技術が盗まれている」はこのことを指すのですか。
「そうですね。一生懸命開発を行ったのにそれを接収したということで、アメリカ企業に損失が発生したということもトランプ氏は意識していたように思います」(野神氏)
ベネズエラの産出量がずいぶん減ったのは、貧困層への施策によって石油事業への再投資が行われなかったことと、アメリカ企業の撤退の計2つの要素がある。こうして、ベネズエラの石油産業は衰退の一途を辿ったとみられる。マドゥロ政権も似た流れとなり、石油産業への国の関与を強化していた。














