チャベス大統領 反米左派政権の誕生

この背景にあるのは1999年のチャベス政権の誕生だ。反米左派のチャベス政権ができた当時のベネズエラは、「貧困層はスラム街みたいなところに押し留められ、まともに電気も購入できなかったので、結果的に電気を盗んでいた」などと、貧富の格差が激しかったという。

「ベネズエラ産の石油はあまり質がよくなかったので、アメリカの石油会社が安く仕入れ、技術でガソリンや軽油を生産して高く売った。結果的に収益を得ていたのはアメリカ、そういう感情的なものがベネズエラ国民の中で広がった面はありました」

野神氏はそう指摘する。チャベス大統領は支持層である貧困層が恩恵を受けられるような政策を実施。社会資本の充実、インフラの整備――石油産業の収入は貧困層対策に使われていった。