最長区間の2区は鈴木vs.今江 新人・吉田のごぼう抜きが見られるか

最長区間の2区は前回区間賞の池田耀平(27、Kao)が補欠に回り、前回区間2位タイだった今江勇人(27、GMOインターネットグループ)と鈴木が区間賞候補の双璧。

鈴木選手

八王子ロングディスタンスの同じ組で、今江と2秒16差の2位だった小林歩(27、SUBARU)、1年前の箱根駅伝2区で区間日本人最高記録をマークした吉田響、前回20人抜きを見せた古賀淳紫(29、安川電機)、10000m元日本記録保持者の相澤晃(28、旭化成)、新人でマラソン元学生記録保持者の平林、浦野雄平(28、富士通)らも区間賞を取っておかしくない実績をつ。

菊地駿弥(27、中国電力)と西澤侑真(25、トヨタ紡織)、そして12月7日の甲佐10マイル(約16km)で優勝した西研人(27、大阪ガス)も、近年の戦績から区間賞候補と言っていい。そこに東京世界陸上代表だった小山と近藤、パリ五輪6位入賞の赤﨑暁(27、クラフティア)と、マラソンで代表経験がある選手たちがどう加わるか。

小山と近藤は、最初の5kmを13分台のスピードで入ることは難しいかもしれないが、10kmを28分20秒前後の通過ならイーブンペースで押し切ることができる。その走り方で「区間3位以内」(近藤)、「最低区間3位」(小山)を目指す。トップと大きな秒差にならなければいいわけだが、小山は個人的には「区間賞」が目標だという。2年前は区間記録(1時間01分40秒)を出した太田智樹(28、トヨタ自動車)が、区間2位に26秒差をつけた。今回太田のような走りができるとしたら、11月に10000m日本記録(27分05秒92)を出した鈴木だろうか。しかし前回区間賞の池田と、区間2位の鈴木&今江の差は15秒だった。今回も区間2位以下は1時間2分台で、タイム差がつかない可能性が高い。小山や近藤が話したように「区間3位以内」で2区をしのげば、優勝の可能性は残る。