次の利上げは「26年秋以降」?
では、次の利上げはいつになるのか?
『三井住友信託銀行』の瀬良礼子さんは、26年の物価の動向次第だと言う。

「26年度の物価見通し。1月の終わりに日銀の展望レポートが発表されるが、そこでもし上方修正が入ってくると少し見方が変わってくる。25年も結局年末の利上げだったが、春闘の初動モメンタム(賃上げの勢い)が確認できるタイミング、説明しやすいタイミングというところから早くても10月、遅ければ12月と見ている」
翌日物金利スワップ市場(OIS)から見た「今後の利上げの織り込み度」でも、<利上げがある=100%>を超えてくるのは、26年9月以降だ。
<日銀利上げ折り込み度>
2026年:翌日物金利スワップ(OIS)市場
▼1月会合:1%
▼3月:13%
▼4月:37%
▼6月:67%
▼7月:91%
▼9月:110%
▼10月:123%
▼12月:134%
※東短ICAP・東短リサーチ調べ(12月19日時点)
――バンクオブアメリカの山田修輔さんは、「利上げを春ぐらいにみたいな感じにならないと為替は反転しない」と話していたが、無理そうなのか

『東短リサーチ』社長 加藤 出さん:
「基本は半年間隔ぐらいだが、政治との関係あるいは海外経済も見ながらとなると、半年よりずれるのではという見方。ただ、円安が進むと、その円安に追い詰められる形で春ごろの利上げというのもありえなくはない。円安による物価上昇を止めねばという利上げだが、そのスタンスだといつまでも物価が下がらない悪循環になる」














