「断水しても、お風呂の残り水で流せば大丈夫」はNG
南海トラフ巨大地震をはじめとした大規模災害時には、停電や断水、下水道の破損などで水洗トイレが機能しなくなる可能性があり、衛生環境が悪化し、被災者の健康被害を引き起こすリスクが高くなると懸念されています。
「断水しても、お風呂の残り水で流せば大丈夫」と考えている方は多いかもしれません。しかし、大規模地震においてそれは「絶対にやってはいけないNG行動」の一つです。
内閣府は「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」を定め、各自治体に具体的な計画の立案と準備を求めており、宮崎市でも2025年8月に改定した「地域防災計画」の中で、トイレの問題については、「時系列でのトイレの活用方法」や「仮設トイレの設置基準」を明確化したほか、「住民の責務」としての備蓄に最低3日分の「携帯トイレ」を追加しました。
(宮崎市危機管理課 井久保利浩課長)
「大規模災害時は、ライフラインが寸断されることが想定されます。
ライフラインが寸断されると、水洗トイレは使用できなくなります。仮に上水道が無事であった場合でも、排水管が破損している可能性があり、確認前に使用すると、つまりを起こして逆流してしまい、トイレに汚水があふれるといった被害が及ぶことが考えられます。そのことから、大規模災害直後は、携帯トイレを使用することが必要となります」














